貴方の愛に捕らわれて

すると今度は、チュッチュッという音と共に、頬や瞼に柔らかで熱い感触が降ってくる。



心臓は有り得ないぐらいバクバクと激しく鼓動し、クラクラする頭では、もう何にも考えられない。



猛さんの腕の中でクタッとなった私に、また喉の奥でククッと笑うと、これからの事について話しをしようと言って私を軽々と抱き上げた。



―――フワリ



急に高くなった視界に驚いて猛さんにしがみつけば、今度は楽しそうに声を上げて笑いだす。



「香織。喉が渇いただろ。何か飲むか?」



『……はい』




私をからかって上機嫌な猛さん。



少し拗ねて返事を返せば、リビングのソファーに私を下ろし、優しく頬をひと撫でしてダイニングへと消えていった。



 
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