貴方の愛に捕らわれて
猛さんの胸で泣きじゃくる私の背中を、無骨な手がトントンと一定のリズムであやす。
その優しいリズムは、凄く安心感を与えてくれる。
猛さんの腕の中で、安心して泣きじゃくる私の耳には、自嘲ぎみにポツリと零された言葉は届かなかった。
「―――まあ、お前が嫌がっても、俺は手放してやるつもりは無いけどな」
どれくらい泣いただろうか。
10分か、20分?背中を叩く優しいリズムに、段々と落ち着きを取り戻してくれば
――うぅっ、恥ずかしい…。
本当に今日はどうしちゃったんだろう。
何度も猛さんの胸で大泣きをした私は、恥ずかしくて、その胸から顔を上げることが出来ない。
小さくしゃくり上げながら、猛さんの胸に顔をうずめ、どうしようかと悩んでいると、低音ボイスが優しく耳をくすぐった。