貴方の愛に捕らわれて

猛さんは、意地悪くニヤリと笑うと、恐ろしい要求を口にした。




その要求とは―――





これから毎朝、目が覚めたら「おはようのキス」を私からすること。



『そんな恥ずかしいこと無理です!』



とんでもない要求に真っ赤になって無理と訴えれば、



「恋人同士ならキスぐらい当たり前だろ。それ以上は、今は我慢してやる。


それともなにか、何でもするって言ったのは嘘か」


猛さんの大きな体に組み敷かれ、有無を言わさぬ強い瞳で見つめられると、熱に浮かされたように何も考えることが出来なくて、



気づいたらその恥ずかしい条件を受け入れていた。



何だか、猛さんに上手く誘導された感が否めないのは、気のせいだろうか。




けれども、これよりも恥ずかしい状況が、この後、待ち受けているとは、この時は思いもよらなかった。



 
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