貴方の愛に捕らわれて
猛さんを傷つけた。そう思ったら、胸が苦しくなった。
誤解を解きたくて『違うのっ』て、否定したけど、視線を逸らされる。
猛さんに視線を逸らされたのは、初めてだった。
いつでも私の目を見て、話しを聞いてくれるのに。
猛さんに嫌われてしまった?
そう思ったら、すぅっと全身から血の気が引いた。
猛さんに嫌われたくない。そんな衝動に駆られ、必死に言葉を紡いでいた。
そして、焦るあまりに、私は取り返しのつかないことを口走ってしまった。
『傷つけてしまってごめんなさい。
許してもらえるなら、何でもします』
私のこのセリフを聞いた瞬間、猛さんの瞳が獲物を捕らえた捕食者のように、ギラリと光った。