貴方の愛に捕らわれて
次の日、俺は香織にどう説明するか、考えがまとまらないまま、いつもの場所に来た。
あれこれ悩みながら香織が現れるのを待つ。
しかし、香織は現れなかった………
その次の日も、またその次の日も、香織は現れない。
香織は俺を怖がって逃げた訳ではない。
だから、次の日にはいつもの様に現れると思っていた俺は、3日目にしてキレた。
「龍二!」
「はい。組長」
「香織を探せ。
見つけても接触はするな」
「はい。
では、探していることは香織さんに知られない方がよろしいので?」
「そうだ。見つけたらすぐに知らせろ」
香織の身辺を探らせるのは気が進まないが仕方ない。