貴方の愛に捕らわれて
 

堀田君と章司さんが弾かれたように、慌てて私の言葉を遮った。



「悪いのはコイツらですから」



「止めて下さい!テメエの女一人、黙らせられない自分が悪いんです」



すると、慌てて私の謝罪を遮った二人を見ていた篠田さんが、やっぱり一番悪いのは勘違いして大騒ぎした自分だと言い出す。



だけど、そもそも私が護衛を嫌がらなければ、こんなことにはならなかった筈だ。



だからやっぱり悪いのは私なんですと謝れば



「それは違います。っていうか、何か不毛じゃなですか?このやり取り」



いつの間にやら、お互いが「悪いのは自分」だと主張しあうおかしな展開に、堀田君が突っ込みを入れる。



「ぷっ―――あはははははは」



くすっ――


突然、弾かれたように笑い出した篠田さんにつられて、笑いが漏れる。



見れば堀田君も章司さんも苦笑を浮かべている。



 

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