貴方の愛に捕らわれて
 

『ごめんなさい…』



ありきたりな謝罪の言葉しか出てこなかった。



「一度は見逃したが、二度とするなと約束したよな。何か申し開きでもあるか?」



『………』



ただ首を左右に振るのが精一杯で、何も言うことは出来なかった。



「じゃあ非を認めるんだな」



『ごめんなさい…』



いつも愛情に溢れた眼差しで、私を安心させてくれる穏やかな顔しか見たことがなかったから、初めて接する冷たい雰囲気に、頭の中が真っ白になる。



辛うじて絞り出した言葉は、喉に張り付いて酷く掠れていた。



「お前の安否確認の為に、仕事を途中で抜けてきた。龍二達の手前もあるから、けじめをつけなきゃならん。


さて、仕置きはどうするか…」



ついと伸ばされた手に、ビクリと体が震えた。



―――叩かれる



 

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