貴方の愛に捕らわれて
組のヤツらを動かそうか。
そう思い始めていた矢先の報告に、会いたい気持ちが押さえられない。
「見つけても接触はするな」そう言いつけたくせに、なぜ香織を連れて来なかったのかと、智也を怒鳴りつけた。
「明日、香織を迎えに行く」
「組長がですか!?
東山なら焔虎の晃がいます。アイツに連れて来させますが」
焔虎は、俺の組が面倒を見ている暴走族だ。
総長の晃を使えば、香織を連れてくる事など簡単だろう。
だが、龍二に怯えた香織の姿を思い出すと、そんな気にはなれない。
それに、一刻も早く香織の顔が見たい。