貴方の愛に捕らわれて
「いや、俺が行く。余計な事はするな」
智也に、明日は下校時間に合わせて校門前に車を付けるように指示して、龍二を呼び出した。
「香織の通っている高校がわかった。東山だ。
香織の素性と交友関係を調べろ」
「東山ですか!?また意外な所で……
頭悪そうには見えませんでしたけど」
確かに俺も驚いた。香織が東山なんてピンと来ない。
東山といえば、ここらでは一番偏差値の低い私立校だ。
金さえ出せば何でも有りな所だから、不良の巣窟になっていて、まともなヤツはまず通わない。
香織のイメージからは思いもよらない学校だ。
「龍、俺はどんな手を使ってでも香織を手元に置きたい。
アイツ、俺の事をカタギだと思っていたんだ」
俺は組長という立場ではなく、親友として龍二に胸の内を明かした。