貴方の愛に捕らわれて
いつの間にか、自分にも帰れる場所が出来ていたなんて。
初めは怖かった強面軍団の見送りや出迎えも、今では凄く嬉しくって。早く猛さんや皆のもとに帰りたい。
一人ベッドでホームシックに浸っていると、病室のドアが遠慮がちにノックされた。
誰だろう?怪訝に思いながら返事をすれば、失礼しますと低い声がして、開いたドアから佐武さんが現れた。
いつもは黒いスーツに派手な色のシャツが定番の佐武さんが、何故だかライムグリーンのシャツにジーンズという爽やかな格好で現れたから、一瞬だれだか分からなかったのは内緒にしておこう。
佐武さんは入院に必要な物を持ってきましたと言いながら、落ち着かない様子で枕元まで来ると、ポケットから携帯電話を取り出し、無言のまま差し出してきた。
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佐武さんの意味不明な行動に戸惑いながらも、差し出された携帯電話を受け取るれば、それは私のもので、しかも何故だかメールの作成画面が開いていた。