貴方の愛に捕らわれて
猛さんの目を見て、自分の気持ちをはっきりと告げる。
不意に伸びてきた腕に、強い力で引き寄せられた。
気が付けば、猛さんの腕の中にいた。
大きな胸に、頭をギュッと抑え付けられて、腰に回された腕にも力が込められピッタリとくっ付いて、身じろぎする事もできない。
私…抱きしめられてる………?
生まれて初めて“抱きしめられる”という感覚に、頭がうまくまわらない。
物心ついた頃から、親戚の間を転々としていた私に、愛情を注いでくれる人など一人もいなかった。
だから抱きしめられた事だってない。
初めての感覚に戸惑っていると、耳に直接聞こえるてくるドクンドクンという猛さんの鼓動。
急に恥ずかしくなって、一気に体温が上がったのが自分でも分かる。