◇白黒恋争物語◆~運命の翼~
「おまたせ」
「まじでおまたせだな、お前は」
「何よ!朝ごはん食べないできたんだから、そこは気を使ってして欲しいところだよね~」
「そんなのしらねぇよ。寝起きが悪い自分を責めろ」
「まぁまぁまぁまぁ、そこまでそこまで。棗もわかってるって。な?」
「怜汰~~~!大好きッ!」
私は怜汰に飛びついた。
「何が大好きッ!だよ!」
「領汰には絶対やらないからねぇ~!」
「は!?別にやって欲しくもねぇし!」
「ふん!」
「あはははは!喧嘩するほど仲がいいって、このことを言うんだな」
怜汰は笑って私の髪をなでる。
私はそんな優しい怜汰が大好き。
昔っから怜汰は優しくて私が泣いていたら、いつも隣で慰めてくれた。
将来は怜汰と結婚してもいいくらい。
それに比べて領汰とは喧嘩ばっかり。
もう少し優しくて素直になればいいのに。
双子の兄弟なのに、どぉしてこんなにも性格が違うのか。
・・・まぁ。こう言ってる私も領汰の前じゃ素直になれないんだけどね・・。