◇白黒恋争物語◆~運命の翼~
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目をパッと開くとそこは川原。
振り返るとそこには小さい頃の私とおじぃちゃんが座っていた。
5歳くらいの私かな・・。
楽しくおしゃべりしてる・・・。
「おじぃちゃん!おじぃちゃんに一つ聞きたいことがあるの!」
「なんだい?」
「おじぃちゃんにお嫁さんはいないの?」
「お嫁さん?」
「おばあちゃんだよ。おばあちゃん」
「・・・あぁ。ばぁさんか・・・。ばぁさんはね、棗ちゃんが2歳の時にお星さまになったんだよ」
「え?お星さま?」
「そうさ。ばぁさんは元々体が弱くってな~。重い病気にかかってしまっての・・・。棗ちゃんがばぁさんを知らないのも無理ないか」
「おばぁちゃんに会いたかったな~」
「そうだね~。おじぃちゃんもまた会いたいな~」
「会えるといいね!いつかきっと!!」
「そうだね~。会えるといいねぇ」
遠くから見つめる2人の会話。
・・何だかとてつもなく寂しくなってきた。