◇白黒恋争物語◆~運命の翼~

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しばらく話こんでいると領汰が教室に入ってきた。






「あ。領汰くんおはよう」


有紀が微笑みながら挨拶した。



「あぁ。おはよう」

すると領汰も優しく微笑み返した。





「(何よ!その笑顔!!私には1度もそんな風に挨拶されたことないし!!)」




でもその笑顔。なんとなく可愛くてムカつく。









「領汰くんおはよう~~」


「ねぇねぇ領汰くん。コノ髪型どぉ?おだんごにしたの~」


「このクッキー昨日作ったんだ~。食べてみて~」

と領汰が入ってくるなり女子達が話しかけてくる。









・・認めたくはないけど、領汰もかっこよくて運動神経がいいからモテる。
兄弟揃ってかっこいいとか正直羨ましい。








・・でも!怜汰に媚びる女子は追い払うけど、領汰につく女子なんて知らない!
あんなうるさくて頑固な領汰なんて。





小言をいいながら領汰の方を見ていると、領汰と目が合ってしまった。







「(あ・・。やば)」






領汰は女子達を軽く受け流しながら立ちだし、こっちに向かってきた。








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