記憶の桜 -花空残夢-
「土方さん、大丈夫で…」
彼の身体を揺すると、地面に赤黒い液体が流れた。
「ひ…じか…た…さん…」
土方さんの身体には銃で撃たれた跡があり、そこから血が流れ出ている。
さっきの鈍い衝撃はこれだったようだ。
彼は固く目を閉じたままだ。
まさか…っ!?
「土方さんッ!しっかりしてください、土方さん!!」
私は頭によぎった不安を取り払うように、彼の名前を呼んだ。
目には涙が滲む。