記憶の桜 -花空残夢-
「近所の人が供えてくれてるのかな…?」
私は不思議に思いながらも、釜屋に帰った。
すると、何処かに出かけるのか、土方さんが出て来た。
「土方さん、お出かけですか?」
「涼、良い所に来た。今から総司の所に行くんだが、お前も行くか?」
沖田さんは今、新選組を離れ、千駄ヶ谷で療養している。
そういえば、彼が療養先に行ってから、一度も会っていない。
「行きます!」
私は土方さんと一緒に沖田さんの所に向かった。