彼の瞳に捕まりました!
「そんなに恥ずかしい?」
クスクスと笑いながら、社長はショートパンツの内側へと指先を滑りこませた。
「顔に似合わず初々しい反応だね。嬉しい限りだよ」
耳の奥に吹き込むように囁く。
その感触に耳を外す。
「感じる?」
追いかけるように耳を舐めては、楽しげな声で囁く。
感じてなんかいない。
ぞっとするだけ……
ただそれだけなのに、私に覆いかぶさる男は全ての行為が反対に見えるらしい。
太ももをまさぐる指先が、普段人に触られる事のない場所をそっと撫であげた。
「ああっ」
驚きのあまりあげた声に吐息が混じる。
嫌なのに。
嫌なのに………
触れられて、声をあげた自分が嫌いになりそうだった。
社長が触れる場所全部が気持ち悪く感じるのに……
彼は執拗に手の平を這わせ、私の衣類全てを剥ぎ取ると、自分の服を脱ぎ捨てた。
そのまま流れるように足首を持ち上げられて、まじまじと見つめられる。
社長はふと私の顔に視線を移したかと思うと、神妙な声をだした。
「もしかして初めて?」
何が?なんて聞くのは愚問でしかない。
首を思い切り振ると、社長はまたクスクスと笑いながら、私の中心に指を這わせた。
「緊張し過ぎてもダメだったりするからね」
安心させるかのような優しい声音をあげて、私の脚の間に顔を埋めていく。
怖い。
怖い!
高瀬にハジメテを奪われた時には感じる事のなかった恐怖心が心を支配していく。
そのまま、恐怖心を拭う事がないまま、社長に抱かれた。
けだるさと死にたい位の絶望感だけが残っていた。