彼の瞳に捕まりました!
ゆっくりとお湯につかって、冷水をシャワーで浴びた。
仕事に行くために気分を入れ替える為に。
さっぱりした身体に先日買って袖をとおしていなかった服を身につけた。
汚れてしまったように感じる自分が少しでも綺麗に思えるように。
普段は適当にしかしない化粧を丁寧にほどこし、頬をパンパンと叩くとヒールの高いパンプスを履いた。
そうでもしないと昨夜の事ばかり思い出してしまいそうだったから……
編集部につくと、編集長に化粧とパンプスを指摘され、からかわれた。
それを曖昧にかわして、デスクワークをこなす。
今日、高瀬は私が関わっていない企画での現場撮影。
サトコちゃんも一緒の現場。
今までだって、そんな仕事はたくさんあった。
だからいつもの事。
なんだけれど……
胸がモヤモヤとして苦しい。
別に高瀬がサトコちゃんとどうなろうと関係ない。
高瀬はただの同僚だし、サトコちゃんは手のかかる後輩。
ただそれだけ。
だから―――
もし二人が付き合うようになったって、私には関係ないんだ。