彼の瞳に捕まりました!
なんだかんだで、恋愛に慣れているサトコちゃん。
前に編集長も、
付き合った男は数え切れないって話だよ。
そんな風に言っていた。
それに比べて私は、恋愛下手だ。
学生の頃も、
社会人になってからも、恋愛を楽しむ事が出来なかった。
今思えば、高瀬に心ごと全部持って行かれてしまった事に気づかない振りをしていたから。
なんだろうけど……
「お前の好きには、気持ちがないんだよ」
「好きですよ」
「麻生への嫌がらせに、俺を利用するな」
え?
今、なんて言った……
「利用なんて、そんなぁ。
行成さんにこんな風に近づいても、麻生先輩はなんとも思わないでしょ?
あの容姿に騙されるバカな男、沢山いるんじゃないですかぁ?」
サトコちゃんは可笑しそうに言うと、クスクスと笑い出した。