彼の瞳に捕まりました!
途中で買ったお惣菜とお酒が並ぶテーブルに向かい合って座る。
何度目かの高瀬の部屋。
性格なのか、必要最低限の物しか置かれていないシンプルな部屋。
缶ビールで乾杯をして、他愛ない話しで笑う。
だけど、
心臓の音が聞こえているんじゃないか?って、思えるほど、激しく動いているのがわかる。
缶ビールを持つ掌も、水滴なのか、自分の汗なのか分からないくらいに湿っていた。
「ナホ」
高瀬に名前を呼ばれて、ビクリと身体が震えた。
「な、何?」
別に悪いことをしてる訳でもないのに、声が震える。
「飲んでんの?」
缶を潰しながら、高瀬は私の手に握りしめられたままの缶ビールを指さした。