彼の瞳に捕まりました!
「新しく創刊する『GARNET』
みんなで女性誌の売上トップ狙うよー」
「おー!」
「という訳で、明日は鋭気を養うためにお休みです」
「は?」
「ただし、あさってからは創刊日まで、休みなんてないと思ってね。明日はきちんと休むこと。
わかった?」
編集長の言葉にみんな顔を見合わせて、そして、にっこりと微笑む編集長を見つめた。
「みんな、よろしくね」
意思強い眼差しに応えるように頭を下げて、
「よろしくお願いします」
そう挨拶をした。
ビルの外に出て、しばらく行くと大きな駅前通りに出る。
そこで、帰る方向が一緒の人達と纏まってタクシーに乗り込んだ。
私が帰る方向には、高瀬も一緒にいて、
ここから遠い順に車に乗っていくと、2番目に遠い私は、1番遠い所に帰る、彼の隣に座る事になってしまった。
静かに走り出すタクシー
ほんわかと暖かい車内に少しずつ眠気がやって来るように感じた。
何度も閉じようとするまぶたを必死で瞬きをしてごまかしては、先に降りていく先輩達に挨拶をしていた。
「次、麻生だけど?」
高瀬の声にハッとして、自宅の近くの住所を言う。
私の声に運転手さんが、頷いたのを見て
記憶が途切れた―――