彼の瞳に捕まりました!
心地好い風に吹かれ、出されたハーブティーを飲みつつ、資料を確認した。
高瀬の写真。
何枚かのスペア
それから、自分で書いた記事を読み直しては、はぁと息を吐いた。
何かが足りない。
そう感じたから……
高瀬の写真に負けない。
決定的な一言
その一言が欲しい。
そう思った。
ゆっくりと顔を上げ、目の前の木々を見つめた。
風に吹かれ揺れる木々の葉が擦れる音。
それから、時折聞こえる車の音。
ゆっくりと目を閉じ
聞こえてくる音に耳を澄ませば、焦るばかりの気持ちが少しずつ、平静を取り戻していく。
そんな気分になれた。
そんな中、気づく違和感。
こんなに素敵なお店なのに、お客様が来る様子がない。
入った時も、今も、全くといっていいほど、人の気配が感じられなかった。