ヴァンパイアヒューマン−桜−


『見つからないね…』


見つからないきこりの家に、ミーナは途方にくれていた。


『あれ?』


ミーナがふと森の中の大きな木の枝に目をやると、二人の小さな少年と少女が枝に腰掛け3人を見つめていた。


『ミーナ様、どうかなされましたか?』


ハートは枝を見つめりミーナに尋ねた。


『うん…あそこに子供が…』


ミーナはそう言って、木の枝を指差した。


『えっ?』


ハートはミーナの指差す枝を見た。


『子供って…誰もいませんが…』


ミーナの指差す枝を見たラッセルは首を傾げた。


『えっ、あの枝に座っているじゃない!?』


ミーナはもう一度枝を指差して言った。



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