ヴァンパイアヒューマン−桜−


『わかりました。じゃあ、あたしたちはこれで失礼します…ありがとうございました』


ミーナはバダックにお辞儀をし、3人はバダックの元を後にした。


『結局ジャックの事は何もわからなかったな…』


帰りの森の中、そうラッセルは口にした。


『うん…』


ミーナは少し元気なく頷いた。


『ミーナ様、あまり落ち込まないで下さい。そのうちきっと手掛かりが見つかるハズですから』


そう言って、ハートはミーナを元気付けた。


『うん、そうだよね。きっと見つかるよね』


ミーナはそう言って笑みを零した。


帰り道、3人は不思議な事に迷うことなく森を抜け、次の街へと足を運んだのだった。



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