ヴァンパイアヒューマン−桜−
湖に向かって空から射す一筋の光の中に、七色に輝く階段が空に向かって伸びていた。
『な、何コレ…』
ハートとラッセルは驚いていた。
ラッセルは恐る恐る階段を登り始めた。
『ラッセル?行く気?』
ハートはラッセルに戸惑いながら尋ねた。
『この階段の先に何があるのかわからないけど…何だか行かなくちゃならない気がする。行ってみようハート』
ラッセルはそう言って、ハートに向かって手を差し延べた。
『う、うん…』
ハートは頷き、ラッセルの手を取った。
二人は七色に輝く階段を登り、空高く光るモヤの中へと姿を消して行った。