ヴァンパイアヒューマン−桜−
光るモヤの中をくぐり抜けると…その先は緑の自然に溢れ、鳥達が空を飛び回り、四季よりどりの色とりどりの花たちが咲き乱れていた。
そして花たちが作り出す一本の道があり、その先にはまばゆい光で溢れるお城が建っていた。
『こ、ここは一体…』
ハートとラッセルは花たちが作り出す道を歩き、お城へと恐る恐る近づいた。
すると、背に羽を持つ小さな小人が2人に近づいてきた。
『あなたたちヒューマンね。ヒューマンがここに来るなんて何年ぶりかしら?』
背に羽を持つ小さな小人は頭を傾げた。
『あなたたちは一体…?ここはどこなの?』
ハートは戸惑いを浮かべながら尋ねた。