ヴァンパイアヒューマン−桜−
『ま、まさか…貴様…』
ヴィルグロースはミーナの腕を掴み、長い爪でミーナの腕を軽く引っ掻いた。
『きゃあ!!』
引っ掻かれたミーナの左腕から、紫の血が流れた。
『紫の血…やはりお前なのか!?お前が…サラが助けたヒューマンなのか!?』
ヴィルグロースは驚きを隠せずにいた。
『ミ…ミーナ様から…ミーナ様から離れろー!!』
ジャックは立ち上がり、ヴィルグロースに向かって切り掛かった。
油断していたヴィルグロースに、ジャックの剣が脇腹目掛けて突き刺さった。
『んぐっ!!ぐあっ!!』
ヴィルグロースは突き刺さった剣を自分で引っこ抜いた。