ヴァンパイアヒューマン−桜−


『貴様ぁぁぁ!!』


ヴィルグロースの目がキラリと光り、ジャックが突然吹き飛ばされた。


『ジャック!!』


ミーナはそんなジャックに駆け寄った。


『ぐっ…』


ジャックはよろめきながら立ち上がった。


『ジャック…』


ミーナはジャックに手を貸し、ヴィルグロースから逃げようとした。


『逃がさん!!』


ヴィルグロースは目を光らし、二人を吹き飛ばした。


『ジャ…ジャック…』


ミーナは地面をはいつくばりながら力いっぱいジャックに駆け寄った。


そしてミーナは倒れて気を失っているジャックの手の上に、自分の手を重ねた。


『サラ…』


ヴィルグロースは、そんなミーナを見つめながらサラの事を思い出していた。


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