ヴァンパイアヒューマン−桜−


そして次第にミーナの目は赤色へと変わって行った。


『な、なんだお前…』


バゼルは変わり行くミーナの姿を見て、目を丸くして驚いていた。


『ハァ…ハァ…』


ミーナはヴァンパイアへと姿が完全に変わった。


『お前はあの時の…あの時のヴァンパイアか…』


ヴァンパイアへと変わったミーナの姿を見たバゼルは、サラとミーナが同一人物に見えていた。


『クッククク、捜す手間が省けた。あの時の…この傷のお返しだ…』


バゼルはそう言って立ち上がり、剣を構えた。


『くらえぇぇ!!』


バゼルはミーナに向かって剣を振り降ろした。



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