ヴァンパイアヒューマン−桜−
しかし、ラッセルの必死の抵抗もむなしく、ラッセルとハートは盗賊の数の多さに勝てなかった。
『グハッ!!』
ラッセルとハートは地面に倒れた。
『さーてと、大人しくなったな。お前たちの首をバゼル様の所へ持って行くか…』
そう言って、盗賊の一人が剣を構えた。
『くっ…もう終わりか…ミーナ様…』
ズタボロになって、地面でへばっているハートは覚悟を決めた。
『終わりだ!!』
一人の盗賊がラッセルに向かって剣を振り下ろした。
ラッセルとハートは歯を食いしばり目を閉じた。
その瞬間、ラッセルたちの周りから悲鳴が聞こえた。