ヴァンパイアヒューマン−桜−


『あの灯りは一体…』


ミーナは疑問を浮かべた。


『ゾンビたちです!!手にタイマツを持つゾンビたちですよ。私たちを黒闇の城にたどり着けないように、ヴィルグロースが用意したんですよ、きっと!!』


ジャックは声を荒げていった。


『派手に歓迎してくれるみたいだなぁ、ヴィルグロースは。望む所だ!!』


クロードはそう言って、両手に銃を構えた。


『どっちにしろ、あのゾンビの大群を越えなければヴィルグロースの所までたどり着けない…ならば、越えて行くしかないですね』


ジャックはそう言って、自慢の黒く長い剣を構えた。


『うん…行こう…行こう!!』


ミーナがそう叫ぶと、ジャックとクロードは互いに頷き、3人は谷底に向かって崖を滑るように降りた。



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