ヴァンパイアヒューマン−桜−
『ハァ…ハァ…。さすがに数が多いな…』
息を切らしながらジャックは次々とゾンビたちを倒して行った。
『ハァ…ハァ…』
ミーナも息を切らし、棒きれを握りしめていた右手は、マメが潰れていた。
そんな二人に構わずにゾンビたちはどんどん向かってきた。
『キリがない…』
ジャックは途方にくれた。
『ハァ…ハァ…』
ミーナは体力を消耗し、その場で膝をつき座り込んだ。
『大丈夫ですか?ミーナ様』
ジャックはそんなミーナを心配した。
『だ…大丈夫…。平気…』
ミーナはそう言って、よろめきながら立ち上がった。