ヴァンパイアヒューマン−桜−
『ハートも?』
ミーナはハートの方に目をやった。
『私も援護します。これでも私は拳法をやってましたからね』
そう言って、ハートは隠し持っていたヌンチャクを手に取った。
『行こう、ハート』
ラッセルはハートを連れ、兵士たちの援護へと向かった。
ラッセルたちが城の1階へと降りると、ゾンビたちが城内に押し寄せていた。
ゾンビたちとやり合う何人もの兵士たち…
傷だらけで倒れていたり、ケガをしてうなされている兵士たち…
そんな光景がラッセルとハートの目に飛び込んで来た。
『ぐっ…!!』
そんなラッセルとハートの目の前で、一人の兵士が倒れた。