魔王と王女の物語②-Chain of destiny-【完】
「わ、私…期待しすぎよね…」
リロイとキスをして、それから恥ずかしくなってバスルームに逃げ込んで熱いお湯を頭から被っていた。
そしてラスが買ってきてくれた下着…
赤のブラなんて今までつけたことがなくて、リロイがこれをもし見たならばどう思うかを考えたが…背に腹は代えられない。
「女は…度胸よね…」
何も起こるはずなんてないとわかっていたけれど、もし万が一のことが起これば…
「か、考えちゃ駄目。これ以上期待しちゃ駄目…」
キスをしてくれただけで十分。
想ってくれているとわかっただけで地に足がついていない気分なのだから、平常心にならなければ。
「お待たせ…しました…」
ティアラが部屋に戻ると、定位置のソファーにはリロイが座っていて、ピンクのネグリジェ姿で戻ってきたティアラを上目遣いで見た後さっと顔を伏せた。
「す、すみません、じろじろ見てしまいました…」
「い、いえ、いいんです。その…あなたもシャワーを浴びて来てください。その間に紅茶を淹れておきますね」
「はい。なんか…緊張するな…」
ぽつりと呟いてバスルームに消えていったのを確認した後、ティアラはその場にへなへなと座り込んだ。
憧れの“勇者様”と同じ部屋で、しかも全然気負っていない自然体のリロイがとてもかっこよく見えて…きゅんきゅんしてしまう。
なんとか立ち上がってポットを手にティーカップに紅茶を注ごうとしたが、手が震えて定まらない。
「落ち着いて私…。落ち着いて…!」
「今何か言いましたか?」
「え?きゃ…っ」
独り言の声が大きかったのか、何か起こったのかと思ったリロイが上半身裸のまま戻ってきたので思わず叫び声を上げると、リロイも慌ててまたバスルームに引っ込んだ。
…一瞬だけだったが、ばっちり見てしまったリロイの身体――
細いくせにとてもたくましくて、どきどきして動悸が治まらなくなったティアラは胸を押さえてソファーに座った。
「あんな格好ですみません。叫び声が聴こえたと思ったから…」
バスルームから出て来たリロイは本当に申しわけ無さそうな顔をしていたが、ティアラはリロイの濡れた金の髪にまたどきどきしてしまって何も言えなくなって俯いた。
「ティアラ?」
…胸が苦しくて、応えることができなかった。
リロイとキスをして、それから恥ずかしくなってバスルームに逃げ込んで熱いお湯を頭から被っていた。
そしてラスが買ってきてくれた下着…
赤のブラなんて今までつけたことがなくて、リロイがこれをもし見たならばどう思うかを考えたが…背に腹は代えられない。
「女は…度胸よね…」
何も起こるはずなんてないとわかっていたけれど、もし万が一のことが起これば…
「か、考えちゃ駄目。これ以上期待しちゃ駄目…」
キスをしてくれただけで十分。
想ってくれているとわかっただけで地に足がついていない気分なのだから、平常心にならなければ。
「お待たせ…しました…」
ティアラが部屋に戻ると、定位置のソファーにはリロイが座っていて、ピンクのネグリジェ姿で戻ってきたティアラを上目遣いで見た後さっと顔を伏せた。
「す、すみません、じろじろ見てしまいました…」
「い、いえ、いいんです。その…あなたもシャワーを浴びて来てください。その間に紅茶を淹れておきますね」
「はい。なんか…緊張するな…」
ぽつりと呟いてバスルームに消えていったのを確認した後、ティアラはその場にへなへなと座り込んだ。
憧れの“勇者様”と同じ部屋で、しかも全然気負っていない自然体のリロイがとてもかっこよく見えて…きゅんきゅんしてしまう。
なんとか立ち上がってポットを手にティーカップに紅茶を注ごうとしたが、手が震えて定まらない。
「落ち着いて私…。落ち着いて…!」
「今何か言いましたか?」
「え?きゃ…っ」
独り言の声が大きかったのか、何か起こったのかと思ったリロイが上半身裸のまま戻ってきたので思わず叫び声を上げると、リロイも慌ててまたバスルームに引っ込んだ。
…一瞬だけだったが、ばっちり見てしまったリロイの身体――
細いくせにとてもたくましくて、どきどきして動悸が治まらなくなったティアラは胸を押さえてソファーに座った。
「あんな格好ですみません。叫び声が聴こえたと思ったから…」
バスルームから出て来たリロイは本当に申しわけ無さそうな顔をしていたが、ティアラはリロイの濡れた金の髪にまたどきどきしてしまって何も言えなくなって俯いた。
「ティアラ?」
…胸が苦しくて、応えることができなかった。