魔王と王女の物語②-Chain of destiny-【完】
焼きたてであつあつのクッキーを綺麗にお皿に盛ったラスは、デスにオレンジティーを持たせて地下室へと向かった。
元々コハクしか入れないように扉には魔法で封がしてあったが、今は封は無い。
デスに鋼鉄製の扉を押してもらって中へ入ると、コハクが顔に本を被せて簡易のベッドで寝転んでいる姿が在った。
「コー、お疲れ様。お勉強はかどってる?」
「ん?んー…、収穫ゼロ。やっぱり無いんだろうなー。俺が頑張るしかねえか」
「?はいこれ。あんまり甘くないように作ったからコーにも飲めるはず」
「チビが作ったオレンジティー!頂きまーす!」
難しい顔をしていたコハクが笑顔になったので、隣にちょこんと座ったラスは、床に散乱している本を拾ってページを捲ったデスの端正な顔を見上げた。
「デスは内容わかるの?」
「………うん。これ……ルーン語…。でも…内容が…」
「あーっ!そういえばなんか急に腹減ってきたなー!チビ、クッキー食ってもいいだろ?一緒に食おうぜ」
急に大声を上げたコハクにびくっとしつつもコハクのために作ったチョコチップクッキーを口元に運んであげると、それをとても美味しそうに食べてくれた。
「美味い!2年前はぜんっぜん料理できなかったのに、変わるもんだなあ」
「うん、コーが戻って来てくれるって信じてたから、グラースと一緒に沢山練習したんだから。ねえもっと食べて」
「ぐふっ、ち、チビ、口に詰め込み過ぎ…!」
コハクの口に次々とクッキーを詰め込んだラスは、まだページを捲っているデスにも1枚クッキーを手渡してころんと寝転がるとコハクの膝枕にあやかった。
「ねえコー、オーディンさんとお師匠さんが居ないみたいなんだけど、どこかに出かけたの?」
「…あー、そういやみんなには言ってなかったんだけど、朝方旅に出たんだ。しばらく戻って来ねえと思う。でもほら、お師匠は不死だから。また会えるって」
「うん、そうだね。でもお別れの挨拶くらいしたかったな」
――ローズマリーから愛を打ち明けられたことを隠した。
応えるつもりもなければ、それを知られたとしてラスにまたぎくしゃくされるのは絶対に避けたい。
「ベビーが生まれたら俺たちも沢山出かけような。いろんな世界を見せてやりてえよ」
「うん!楽しみ!」
…必ず成功させなければ。
元々コハクしか入れないように扉には魔法で封がしてあったが、今は封は無い。
デスに鋼鉄製の扉を押してもらって中へ入ると、コハクが顔に本を被せて簡易のベッドで寝転んでいる姿が在った。
「コー、お疲れ様。お勉強はかどってる?」
「ん?んー…、収穫ゼロ。やっぱり無いんだろうなー。俺が頑張るしかねえか」
「?はいこれ。あんまり甘くないように作ったからコーにも飲めるはず」
「チビが作ったオレンジティー!頂きまーす!」
難しい顔をしていたコハクが笑顔になったので、隣にちょこんと座ったラスは、床に散乱している本を拾ってページを捲ったデスの端正な顔を見上げた。
「デスは内容わかるの?」
「………うん。これ……ルーン語…。でも…内容が…」
「あーっ!そういえばなんか急に腹減ってきたなー!チビ、クッキー食ってもいいだろ?一緒に食おうぜ」
急に大声を上げたコハクにびくっとしつつもコハクのために作ったチョコチップクッキーを口元に運んであげると、それをとても美味しそうに食べてくれた。
「美味い!2年前はぜんっぜん料理できなかったのに、変わるもんだなあ」
「うん、コーが戻って来てくれるって信じてたから、グラースと一緒に沢山練習したんだから。ねえもっと食べて」
「ぐふっ、ち、チビ、口に詰め込み過ぎ…!」
コハクの口に次々とクッキーを詰め込んだラスは、まだページを捲っているデスにも1枚クッキーを手渡してころんと寝転がるとコハクの膝枕にあやかった。
「ねえコー、オーディンさんとお師匠さんが居ないみたいなんだけど、どこかに出かけたの?」
「…あー、そういやみんなには言ってなかったんだけど、朝方旅に出たんだ。しばらく戻って来ねえと思う。でもほら、お師匠は不死だから。また会えるって」
「うん、そうだね。でもお別れの挨拶くらいしたかったな」
――ローズマリーから愛を打ち明けられたことを隠した。
応えるつもりもなければ、それを知られたとしてラスにまたぎくしゃくされるのは絶対に避けたい。
「ベビーが生まれたら俺たちも沢山出かけような。いろんな世界を見せてやりてえよ」
「うん!楽しみ!」
…必ず成功させなければ。