魔王と王女の物語②-Chain of destiny-【完】
「不完全って…コー…わかんないよ。試練ってなに?会えたのに離れなきゃいけないの?」
「コハクが完全復活するためにはあと20年はかかるわ。おチビさんはそれまでコハクを待っていられる?」
…あと20年といったら、自分は38歳。
それまでずっとずっとコハクをまた待ち続けなければならないのか?
たった2年でもとてもつらかったのに、これ以上さらに待てと?
「チビ…俺がカイからやられた時も復活まで16年かかった。チビに会えたのはすげえ嬉しい。ここまで会いに来てくれて嬉しかったけど、でもさ…」
「いや!ここでならコーと会えるの?!だったら私もずっとここに居る!もうコーと離れたくないの!やだよ絶対やだ!」
パニックになったラスが突然過呼吸に襲われ、うまく息ができなくなるとウンディーネが手を伸ばしたがコハクがそれを断り、ラスの背中を撫でて両膝を折るとその間にラスを抱き込み、優しく優しく話しかけた。
「ちゃんと話を聞くって約束したよな?チビ、最後まで話をよく聴いてくれ。それにチビはここにずっと居ちゃ駄目だ。でないとお前も小さな精霊になってこの世界でさ迷わなきゃなんなくなるぞ」
「そんな…コー、どうしたら…っ」
「俺と呼吸を合わせろ。だんだん落ち着いて来るから。ほら…」
耳にコハクの規則正しい心音が聴こえる。
こうして心臓が動き、生きているのに…一緒に人間界へ戻れないと聞いて納得できるはずもなく、だんだん呼吸が落ち着いて来ると顔を上げた。
「ちゃんと聞く。ウンディーネさんたちごめんなさい」
「いいのよ。でも良い話と悪い話の両方を話すつもりだったから悪い方を先に話したけど、じゃあ次は良い方の話を話すわね」
「うん」
「これを見ておチビさん」
――ウンディーネ、シルフィード、ノームが一斉に差し出したのは、緑、青、茶の宝石のような輝きの石だ。
ラスが首を傾げていると、ウンディーネとシルフィードが肩を竦めてラスに笑いかけた。
「コハクが人間界に戻れるように協力してあげる。その前に…」
「俺が試練を与える」
その低い低い声は、壁に寄りかかっていたサラマンダーからだった。
「コハクが完全復活するためにはあと20年はかかるわ。おチビさんはそれまでコハクを待っていられる?」
…あと20年といったら、自分は38歳。
それまでずっとずっとコハクをまた待ち続けなければならないのか?
たった2年でもとてもつらかったのに、これ以上さらに待てと?
「チビ…俺がカイからやられた時も復活まで16年かかった。チビに会えたのはすげえ嬉しい。ここまで会いに来てくれて嬉しかったけど、でもさ…」
「いや!ここでならコーと会えるの?!だったら私もずっとここに居る!もうコーと離れたくないの!やだよ絶対やだ!」
パニックになったラスが突然過呼吸に襲われ、うまく息ができなくなるとウンディーネが手を伸ばしたがコハクがそれを断り、ラスの背中を撫でて両膝を折るとその間にラスを抱き込み、優しく優しく話しかけた。
「ちゃんと話を聞くって約束したよな?チビ、最後まで話をよく聴いてくれ。それにチビはここにずっと居ちゃ駄目だ。でないとお前も小さな精霊になってこの世界でさ迷わなきゃなんなくなるぞ」
「そんな…コー、どうしたら…っ」
「俺と呼吸を合わせろ。だんだん落ち着いて来るから。ほら…」
耳にコハクの規則正しい心音が聴こえる。
こうして心臓が動き、生きているのに…一緒に人間界へ戻れないと聞いて納得できるはずもなく、だんだん呼吸が落ち着いて来ると顔を上げた。
「ちゃんと聞く。ウンディーネさんたちごめんなさい」
「いいのよ。でも良い話と悪い話の両方を話すつもりだったから悪い方を先に話したけど、じゃあ次は良い方の話を話すわね」
「うん」
「これを見ておチビさん」
――ウンディーネ、シルフィード、ノームが一斉に差し出したのは、緑、青、茶の宝石のような輝きの石だ。
ラスが首を傾げていると、ウンディーネとシルフィードが肩を竦めてラスに笑いかけた。
「コハクが人間界に戻れるように協力してあげる。その前に…」
「俺が試練を与える」
その低い低い声は、壁に寄りかかっていたサラマンダーからだった。