魔王と王女の物語②-Chain of destiny-【完】
真っ赤に燃えるような赤の少しウェーブがかった髪に屈強な身体とコハクよりも大きな背――
サラマンダーはコハクを睨みつけて八重歯を見せながら禍々しく笑った。
「魔王が復活することに関して俺は同意してない。何故俺たちが力を貸さなければならないんだ」
「でもあんただってコハクを助けたじゃない。ていうかあんたが真っ先に助けに行ったように見えたけど?」
透けて見えそうで見えない白の薄いドレスを纏ったシルフィードが含み笑いを漏らすと、サラマンダーはコハクよりも色の濃い真っ赤な瞳でシルフィードを睨みつけた。
「…だが時を短縮させてまで魔王が復活することには反対だ。ただでさえ俺たちが各々の意志で精霊界へ連れてきたことは掟に反する。だから…」
サラマンダーがようやく落ち着いたラスに目を遣って舌なめずりをすると、短気を起こしたコハクが殺気を滲ませてラスをきつく抱きしめた。
「見んじゃねえよ、俺とやる気か?」
「そのチビ娘に石を取って来させろ。お前のためにそのチビ娘がどこまでやれるか。無事に石を持って戻って来ることができたら、人間界に戻れるよう手を貸してやる」
「ちっ」
コハクとしても四精霊から助けてもらったことには感謝しているが、コハクにとってのラスはまだ何もできない小さなお姫様のままだ。
だからこそラスの返事に耳を疑った。
「うん、わかった」
「おいチビ!危険なんだぞ!?」
「知ってるよ、それがなに?コーと一緒に戻るためには私がサラマンダーさんの言うこと聞けばいいんでしょ?コー、私を信じて」
凛とした表情でサラマンダーを見据えたラスに、見惚れた。
魔王城でこの手でラスを抱いて愛し合ったのが昨日のことのように思える。
だから、ラスが一気にものすごく綺麗になり、心も美しく強く成長した姿に胸を締め付けられて、ふいに泣きそうになってしまった。
「…わかった。チビを信じる」
「ありがとう。サラマンダーさん、いつ行けばいい?今から行ってもいい?」
性急なラスの返事に驚きを隠せないサラマンダーが思わず笑い声を上げた。
「面白いチビ娘だな」
皆に笑みが零れる。
サラマンダーはコハクを睨みつけて八重歯を見せながら禍々しく笑った。
「魔王が復活することに関して俺は同意してない。何故俺たちが力を貸さなければならないんだ」
「でもあんただってコハクを助けたじゃない。ていうかあんたが真っ先に助けに行ったように見えたけど?」
透けて見えそうで見えない白の薄いドレスを纏ったシルフィードが含み笑いを漏らすと、サラマンダーはコハクよりも色の濃い真っ赤な瞳でシルフィードを睨みつけた。
「…だが時を短縮させてまで魔王が復活することには反対だ。ただでさえ俺たちが各々の意志で精霊界へ連れてきたことは掟に反する。だから…」
サラマンダーがようやく落ち着いたラスに目を遣って舌なめずりをすると、短気を起こしたコハクが殺気を滲ませてラスをきつく抱きしめた。
「見んじゃねえよ、俺とやる気か?」
「そのチビ娘に石を取って来させろ。お前のためにそのチビ娘がどこまでやれるか。無事に石を持って戻って来ることができたら、人間界に戻れるよう手を貸してやる」
「ちっ」
コハクとしても四精霊から助けてもらったことには感謝しているが、コハクにとってのラスはまだ何もできない小さなお姫様のままだ。
だからこそラスの返事に耳を疑った。
「うん、わかった」
「おいチビ!危険なんだぞ!?」
「知ってるよ、それがなに?コーと一緒に戻るためには私がサラマンダーさんの言うこと聞けばいいんでしょ?コー、私を信じて」
凛とした表情でサラマンダーを見据えたラスに、見惚れた。
魔王城でこの手でラスを抱いて愛し合ったのが昨日のことのように思える。
だから、ラスが一気にものすごく綺麗になり、心も美しく強く成長した姿に胸を締め付けられて、ふいに泣きそうになってしまった。
「…わかった。チビを信じる」
「ありがとう。サラマンダーさん、いつ行けばいい?今から行ってもいい?」
性急なラスの返事に驚きを隠せないサラマンダーが思わず笑い声を上げた。
「面白いチビ娘だな」
皆に笑みが零れる。