海上船内物語
「・・・・・・・・カイルは、本人が思ってる以上に厄介だからなぁ」
「カイルをベイズラリアに入れない理由って、女だから、って言う理由じゃないんでしょ」
「当たり前だろう。わしがそんな言い伝えを信じると思ったか?」
アルも溜め息を溢す。
「・・・あいつは、美しい怪物だよ・・・・・・・・」
「そうかな?俺は可愛いーくらいにしか思えないけど」
「お前はカイルを溺愛しすぎなんだ」
アランは立ち上がると、疲れたと言う様にベッドに寝転んだ。
「“嘘” がばれたら、その時はその時だ・・・」