ラブハンター☆
「桜は俺の事よく知ってるだろ?俺は桜の事よく知ってる。一緒に居ると楽だよ」
ポンと頭に乗せられる元気の大きな手。その手に自分の手を乗せる。
-桜の事一つだけ元兄ィ知らないよ。大好きだって気付いてよ…-
「あっ、ほらもうすぐ着くぞ」
前方にショッピング街が見えて来る。その一角にある駐車場に車を停めた。そこからは徒歩でブラブラしようということになり、桜はいつものように元気の腕に手を回す。少しでも意識して貰おうと胸を密着させて何食わぬ顔で元気を見上げるとニコッと笑ってくれる。
-空しい……少しは意識してよっ-
身長差、実に25cm。ヒールが高いサンダルを履いていても余り変わらない。
「元兄ィの顔、遠いなぁ」
「桜、身長は伸びなかったもんな」
「む~……」
「怒るな怒るな。何見るんだ?」
元気の腕を引っ張りながら入ったのは靴屋。
「もっと元兄ィの顔と近付く」
「え~……」
「あ、これいっかな♪」
色とりどりのサンダルやミュールが並ぶ中、太いリボンの編み上げサンダルが目に付く。厚底だし太めのヒールも12cmくらいある。
今日の桜の服、白のトップスにデニムのパンツ。
「元兄ィ、赤と黒どっちがいっかな」
「赤だろ」
「じゃ黒にする」」
「は?」
-だってさ。元兄ィ今日黒なんだもん-
大人な元気とお子ちゃまな自分。せめて色はガキっぽくならないように…。
「俺が黒だからだろ?」
「え?」
「合わせなくてもいいから桜が似合う色買えよ」
ビックリしている桜を見てクスクス笑っている。
「なんでわかったの?」
「そんなような顔してるから。桜のことは大体わかるよ」
「……いいの!黒にする」
呆れ顔の元気を無視してレジでお会計を済ます。早速その場で履き替える。
「ほら、少し近くなったよ」
くるりと回って見せる。
腕に絡み付く桜を元気は優しい笑顔で見下ろす。
「ん……黒も似合うよ」
また腕を組んで歩き出す二人。元気は桜の歩幅に合わせてゆっくり歩く。そして時折元気を笑顔をねだるように見上げる桜。傍目から見ればとてもお似合いの二人。でも桜は不安だった。ちゃんとカップルに見えるのか、少しは大人な元気に近付けているのか…。
ポンと頭に乗せられる元気の大きな手。その手に自分の手を乗せる。
-桜の事一つだけ元兄ィ知らないよ。大好きだって気付いてよ…-
「あっ、ほらもうすぐ着くぞ」
前方にショッピング街が見えて来る。その一角にある駐車場に車を停めた。そこからは徒歩でブラブラしようということになり、桜はいつものように元気の腕に手を回す。少しでも意識して貰おうと胸を密着させて何食わぬ顔で元気を見上げるとニコッと笑ってくれる。
-空しい……少しは意識してよっ-
身長差、実に25cm。ヒールが高いサンダルを履いていても余り変わらない。
「元兄ィの顔、遠いなぁ」
「桜、身長は伸びなかったもんな」
「む~……」
「怒るな怒るな。何見るんだ?」
元気の腕を引っ張りながら入ったのは靴屋。
「もっと元兄ィの顔と近付く」
「え~……」
「あ、これいっかな♪」
色とりどりのサンダルやミュールが並ぶ中、太いリボンの編み上げサンダルが目に付く。厚底だし太めのヒールも12cmくらいある。
今日の桜の服、白のトップスにデニムのパンツ。
「元兄ィ、赤と黒どっちがいっかな」
「赤だろ」
「じゃ黒にする」」
「は?」
-だってさ。元兄ィ今日黒なんだもん-
大人な元気とお子ちゃまな自分。せめて色はガキっぽくならないように…。
「俺が黒だからだろ?」
「え?」
「合わせなくてもいいから桜が似合う色買えよ」
ビックリしている桜を見てクスクス笑っている。
「なんでわかったの?」
「そんなような顔してるから。桜のことは大体わかるよ」
「……いいの!黒にする」
呆れ顔の元気を無視してレジでお会計を済ます。早速その場で履き替える。
「ほら、少し近くなったよ」
くるりと回って見せる。
腕に絡み付く桜を元気は優しい笑顔で見下ろす。
「ん……黒も似合うよ」
また腕を組んで歩き出す二人。元気は桜の歩幅に合わせてゆっくり歩く。そして時折元気を笑顔をねだるように見上げる桜。傍目から見ればとてもお似合いの二人。でも桜は不安だった。ちゃんとカップルに見えるのか、少しは大人な元気に近付けているのか…。