ラブラボ! ~恋は華麗な復讐ゲーム~
若干咎めるように訊ねると、雪美は、少しばつが悪そうに答えた。



「しょうがないじゃない。私だって、初めは知らなかったんだから」



半ばむくれながら、長い睫毛を伏せる雪美。



それは、いつもの反省してるアピールだと思った私は、すかさずお説教を開始する。



「じゃあ、やっぱり仕返しなんてあきらめた方がいいわ。星陵の連中と関わったところで、実のある結果につながるとは思えないもの。ていうか、本当に気づかなかったわけ? 星陵の人間のタチの悪さは、雪美も知ってたでしょ!?」



「だから、知らなかったんだってば! それに彼は、すごくジェントルマンで優しかったし……」



「あのねぇ。優しいジェントルマンが、知り合ってすぐのガールフレンドをベッドに誘うわけないでしょ!?」



「……」



ったく。



こういう、人を疑わないところが、育ちの良さだなぁとは思う。



でも、はっきり言って、都内にいくつかあるお金持ち学校の生徒にとって、星陵の生徒は、天敵と言っても過言じゃない。



彼らは、自分たちの立場や能力を幼い頃からわかっていて、それゆえに、一般人のことは虫けらかなにかだと思ってるのよ。



もちろん、中にはそうじゃない人もいるんだろうけど、目や耳に入ってくる星陵生の素行からは、どうも擁護する気になれない。



雪美には同情するけれど、でも、やっぱりどうしても、もっと注意深く行動するなり、相手を観察するなりするべきだったんじゃないかと思う。



少なくとも、相手の素性がわからないうちにベッドを共にするなんて、浅はか過ぎたんじゃないかと思うのよ。



「はっきり言って、雪美にも原因があると思う。それは、ちゃんとわかってる?」
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