大人恋愛部
それは偶然聞いた話だった
昼休み
女子トイレの個室に聞こえてきた
鏡の前でメイクを直している女子社員たちの世間話
とくに興味も無いのでそのまま出て行こうと思った
「でも、鮎川さんヤバくない?」
しかしたまたま聞こえた声に
解錠しようとしていた手が止まる
鮎川?
同じ班の人間の事となれば耳も大きくなる
「ああ、あの話でしょ。
ヤバいよね。」
二人の女子社員の声が聞こえた後
「え?何の話?」
そこにいたもう一人の声がした
そうそう
何の話しよ?
思わず相槌をうつ
「え?アンタ知らないの?
有名じゃない。」
「そうそう、本当にヤバいよね。」
有名なの?!
そんなにヤバい事やらかしたのあの子は!?
じんわりと嫌な汗が手のひらを湿らせる
「だから、なんなのよ!勿体ぶらずに教えてよ!」
そうだそうだ!
早く教えろ!!
私はトイレの個室で一人拳を握りしめていた
(名誉のために言うけど
用をたす為じゃないわよ!!)
昼休み
女子トイレの個室に聞こえてきた
鏡の前でメイクを直している女子社員たちの世間話
とくに興味も無いのでそのまま出て行こうと思った
「でも、鮎川さんヤバくない?」
しかしたまたま聞こえた声に
解錠しようとしていた手が止まる
鮎川?
同じ班の人間の事となれば耳も大きくなる
「ああ、あの話でしょ。
ヤバいよね。」
二人の女子社員の声が聞こえた後
「え?何の話?」
そこにいたもう一人の声がした
そうそう
何の話しよ?
思わず相槌をうつ
「え?アンタ知らないの?
有名じゃない。」
「そうそう、本当にヤバいよね。」
有名なの?!
そんなにヤバい事やらかしたのあの子は!?
じんわりと嫌な汗が手のひらを湿らせる
「だから、なんなのよ!勿体ぶらずに教えてよ!」
そうだそうだ!
早く教えろ!!
私はトイレの個室で一人拳を握りしめていた
(名誉のために言うけど
用をたす為じゃないわよ!!)