Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~
「酒 飲みに行くぞ」
お酒…まだ飲むのかな。
「夕べの所ですか?」
「いや、地下にもあるんだ」
へぇ~地下にもあるのか。
さすが豪華ホテルだわ。
エレベーターに乗って地下へ
お店は…昨日のお店よりもっと大人っぽい雰囲気。
私…大丈夫かな。
浮いてないかな。
案内された席に着いても何かそわそわする。
「ん、どうした?」
「私…浮いてませんか?この雰囲気に」
「クククク…子どもとは思われてないだろう」
「……」
「ちゃんとカクテルの注文も受け付けてもらえたし大丈夫だ」
「は、はぁ」
いや、子どもと思われてるとかじゃなくて…
あ、お酒がきた。
社長はスコッチ
私はヴァイオレットフィズ…って何が入ってんだろ、綺麗な紫だ。
「美味いか?」
「はい。さっぱりして美味しいです。これもやっぱりきついんですか?」
社長が選んでくれたカクテルだ。
「そんなにきつくない」
「よかった」
「お前…酒弱いのか?」
「さ、さぁ~そんなに飲まないからどれだけ飲めるのか、強いか弱いか分かりません」
「一回潰れるまで飲んでみるか」
「へっ…あ、もし潰れなかったらどうなるんですか?」
「そら、ザルだろ」
「ザル?ザルってなんですか」
「底無しってこと」
底無し?
それって
「酒飲みってことですか?」
「あぁ」
「止めときます。ザルだったら怖いです」
「ん?」
女が大酒飲みってねぇ。
「可愛くないです」
「クククク…ハハハ…」
へっ?
な、何がおかしいの。
「大丈夫だから…充分可愛いから」
し、社長~
また赤くなるよ~
「ハハハ…」