Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~
――
―
う、うん?
な、何か視線…
何処からかしら?
さりげなく辺りを見て
あっ!
カウンターに座ってる女性…
誰だろう?
綺麗な人だけど…
こっち睨んでない?
「ん、どうした?」
「あ、いえ」
社長に視線を戻す。
「お久しぶりね」
さっきのカウンターの女性がこちらに来た。
この声!?
「……」
「何度連絡しても出てくれないんだもの」
完全に私を無視!
社長は…
冷たい視線を相手に投げて無視。
「会社に連絡入れてもあのいけ好かない礼儀知らずの秘書が繋いでくれないのよ。ヤキモチ妬いてるのかしら。あんな性悪女、クビにしてよ」
性悪女?
って私のこと?
ただ、ぽかんとこの女性を見てしまった。
この女性は…社長に断りもなしに隣に座って、社長の腕に手を掛けてる。
ズキッ!
また…胸が痛む。