Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~



「ん」

「あ、起こしちゃいました?」

不機嫌そうな声。

「起こされました」

やっぱり!

「ごめんなさい」

「フッ どうした?」

「えっ、あ、あの…」

「ん?」

優しげに

「い、いえ、 夕べは…あ、ありがとうございました」

「……」

「わ、私…恭介さんの…いい奥さんになれるように頑張りますんで…お、お願いします」

社長に見えないけど、頭を下げる。

「……」

あ、あれ~?

何も言ってくれないよ。

「き、恭介さん」

「お前なぁ、それ言うなら面と向かって言えよ」

「へっ?だだだって、恥ずかしいです」

「恥ずかしがり屋!あんな、俺ら今日から夫婦になるんだからな」

「ふ、夫婦!?」

いや~ 私、今沸騰してるよ。

「なに奇声上げてんだよ。結婚するつうことは、夫婦になるつうことだろ」

「は、はぁ」


< 376 / 452 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop