Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~
「だから、恥ずかしがるな。てか、なにも恥ずかしがることはないだろ。俺はお前の全てを受け止めるし、お前にも俺の全てを受け入れてもらうんだから」
「わ、私の全てを…恭介さんの全てを」
あ、前にも言われた。
私は私の物であって恭介さんの物。
恭介さんは恭介さんの物であって私の物だって!
「き、恭介さ~ん」
また涙が…
「また泣いてんのか?」
「泣いてます」
「今から泣いたら式でどうすんだ?えっ」
優しい声で言われたら、ますます涙が。
「恭介さ~ん…あ、あ、逢いたい…」
「逢いたいって…式の前に会うのは駄目なんだろ」
「はい。だ、だけど逢いたいです」
「フッ だから、そういう事は面と向かって言えって」
「……」