Apasionado!~俺様社長様の甘い誘惑~



水族館に

結構 人が多い。

この辺りの新スポットだからかな。

今流行りのアクアゲートをくぐり、大きい水槽に回遊魚が

「回遊魚ってみんな同方向に泳いでるじゃないですか?あれってどっち回りか決まってるんですかね?それとも、誰かリーダーがいてその子について行くんでしょうか?」

「……」

「恭介さん、どう思いますか?」

「お前…変な事を気にするな。それに魚は人間じゃねえし」

はぁ?

「なに、当たり前の事を言ってるんですか?」

魚は魚類よ。哺乳類じゃないし、ましてや人間なんかじゃ…

「お前が、誰について行くとか、リーダーの子がとか言ったんじゃないか?」

「……」

言葉のあやに挙げ足取らなくてもいいじゃない。

「本能だろうな」

「本能」

「そ、俺がお前を抱きたいと思うのと同じ本能」

また耳元で囁かれた。

「ち、ちょっと! じ、じゃあ恭介さんは魚ですか?」

「……」

「……」

「クククク… バ~カ」

また馬鹿って言われた。



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