ガラスの十字架【短編*完結】
僕の隣で……
せれなさんはうつむいたままだった。
次の瞬間、
せれなさんが僕を見る。
その瞳は
不安そうで、悲しそうで……
あとからあとから
愛しさが溢れてくる。
僕達は
『再会』したんだ。
僕は
彼女の手を掴んだ。
『……行きましょう、俺と。』
『……え?』
驚く彼女の手をひいて、
僕は走った。
『…え?おい、せれな!』
あの男のあせったような声が後ろで聞こえる。
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