Re:alism
調べりゃ…っておい!!



「本当止めて下さい!何か後が恐いし…私も一切関わらないよう頑張りますからっ」



私は必死に祝詞さんを座らせた


「…それに気持ちも切り替えられるように努力します…栃村とのことを忘れるようにします…だから───」



「…俺のあいつに対する怒りは治まらないンだけど」



私に言われても…;;;



未だにムスッ としている祝詞さん


無愛想だけどそれでもカッコいい



「…どうしたら治まりますか?」


私は眉を潜めて聞いた



「んーそうだなー…」


右手が挙がったので、考える容をとると思った瞬間その手は私の後頭部へと回った


そして少しだけ前へと押された



そのお陰で至近距離に────


「祝詞さん顔ち…か…っ」



言葉を止めるようにキスをされた



とても温かくて大人で…


これが本物のキス



───数秒後、やっと離れた唇


「…じゃあこれで一旦許す。」


「…一旦とか───それも許すって何…」



先程よりさらに赤らんだ頬を両手で隠した



「でも次もし会ったときは俺。マジ何するか分かんないから」



腕を鳴らしながら微笑する



「…もう何でもいいですっ!!」


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