びたーちょこれーと。






未琴ちゃんはよくわからないことを言う。

私達はメール文を見てないから何とも言えない状態だった。



「……お前、さっき俺と友達に戻りたいなんて言ったよな
なんか、気を遣われてる気がしてな
俺に友達という関係を求めるんじゃなくて、
水無月は別にいるだろ?俺とは違う関係が欲しい奴

そいつに気を回せよ
俺なんかに気を使うな」



師走はそう言って走り去った。



「…師走、馬鹿」


未琴ちゃんはまた泣き出した。
長月は、そっと未琴ちゃんの背中を摩る。
卯月も心配そうな目で未琴ちゃんを見る。
私は、未琴ちゃんの手を強く握りしめる。



暗くなって、綺麗な星が瞬く空の下、4人静かに帰路に着いた。






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