びたーちょこれーと。
水無月SIDE
唇に残った感触が気持ち悪い。
吐きそう、吐きそう……!
誰か…誰か………!
ドンとぶつかり、私も相手も倒れた。
「す、すいませ…」
「……水無月?」
その場に居たのは何故か長月だった。
「な、なんで…」
「俺家族と来てて今別行動してたんだよ
水無月は…ってえ?!」
長月に会えて嬉しかったのと、さっきの悲しさと怒りが混ざって涙がまた止まらない。
「……っ…長…月…
助け…て…」
泣きじゃくる私を長月はそっと抱きしめてくれた。